病院での悔しい思い
夏を前にまたアトピーがひどくなってしまった。
仕方なく病院へ。
自分の住む北陸地方では有名な大学病院に行ってきた。
待合室。
ひどい顔の子供がいた。可哀想。
アトピーは治らない病気なのだから。
これからずっと闘わなくてはならない。
自分のこれまでの事を考えると、その子が可愛そうで仕方なかった。
思いの外、軽度の人も多い。
キレイな顔をしてる若い人、どこか一部だけ荒れているのかな?
(皮膚科なので)アトピーではない人ももちろんいる。
僕は誰から見ても重度のアトピーだった。
通されると、若い医者だった。
ここの大学病院のベテラン医者が良いと聞いて、その人がいる日に来たのだが。
本を出す位に有名なアトピーのベテラン医師が重度な僕を見ず他の人を診ているのか。
まぁ、医師は選べない。文句は無い。
その若い医者がちゃんと診れくれればそれで良い。
だが、若い医者はありきたりな説明しかしない(できない)。
そしてやたら薬を出したがる医者だった。
「頭皮はどうですか?」頭皮には全くアトピーが無い。しかし「薬出します。」
「強い薬を1週間分出します。改善したらこの弱い方を」と言って両方とも1週間分。
「今回は症状が重いのでジェネリックじゃなく新しい薬でやらせてもらいます。」意味がわからない。
薬を受け取るとスーパーで買い物したかのように袋いっぱいの薬。
残念な医者だった。
翌週の予約も入れられたので、仕方なく翌週も行く。
肌荒れは強いステロイドのおかげで改善していた。
その日も若い医者。
その日もやたらに薬を出したがる。
「まだ残ってます」となるべく断る。
「また来週は来れますか?」
仕事が忙しくなるのでもうここまで(車で2時間)来れませんと断る。
医者にはわからないだろう。アトピー患者の孤独と不安。
医者が患者を余計に落ち込ませるような事はしないでくれ。
その日渡された処方箋の紙は薬局に行かず破って捨てた。もうサヨウナラ。
その気持ちよくわかります。皮膚科の存在する意味ってなんなのでしょうね。
残念なお医者さんもいますよね。
その度に「自分は一人だ」とか、「こんな気持ちになるのは結局はアトピーのせいだ」と自分が欠陥品のように思えたりします。このダメージは大きいです。
でも、だから自分の事をわかってくれる、またはわからなくても心配してくれる、そんな医者に会うだけで嬉しくて救われたりもします。